◆OkIOr5cb.o / ◆Z1sKHpgSzY のSSが捨てられているようだ
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酉無しで、深夜VIPにて掲載。
本編掲載後、下に備考としてSSの説明を少し。 男「愛してた。愛してる。だから、さようなら」 1: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/03/03(木) 19:22:50 ID:0eQ.HRUI ※狂ってます 2: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/03/03(木) 19:24:33 ID:0eQ.HRUI ※薄暗い部屋。 prrrrr... 男「…はい。ああ…。うん。」 男「…またその話?」 男「嫌だって言ってるじゃないか。」 男「…え? …うるさいな! ほっておいてくれよ!」 男「わかってるよ! 大丈夫だから気にしないでくれ!!」 男「…やめろ! そんなことしてみろ!どうなるか…っ」 男「…………っ。」 3: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/03/03(木) 19:25:18 ID:0eQ.HRUI 男「スー…はぁ…。 …やめてくれ。わかってるから…。」 男「…うん。うん。………うん、大丈夫。……またね」 pi. 男「………ああ。ごめん、心配させたかな」ナデナデ 男「大丈夫だよ。君は僕のそばにいてくれていいんだ。」 男「………可愛いね。君は最初からずっと可愛い。」 男「好きだよ。ずっと僕のものでいてね。」 男「…………」 男「やっぱり返事はしてくれないんだね。少し寂しいよ。」 男「いいんだ。……別に、僕は言葉なんか望んで無いから。」 男「……」ナデナデ 5: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/03/03(木) 19:25:52 ID:0eQ.HRUI ※夜 男「今日は……なんだか、疲れたね。もう、寝ようか。」 男「動けないよね。大丈夫だよ。ちゃんと僕が、連れてってあげるから。」 ゴソゴソ… 男「これでいいかな。ほら、布団をかけて…ああ。脚は伸ばして。うん、そう。」 男「おやすみ。愛してる」 6: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/03/03(木) 19:26:22 ID:0eQ.HRUI ※翌日 男「おはよう。今日も可愛いね。」 男「髪を、梳かしてあげよう。」 シュ、シュ… 男「ほら、綺麗になった。今度、花でも買ってこようか。君に似合うよ。」 男「じゃあ、僕は出掛けてくるから。…ちゃんと、待っていてね。」 男「行ってきます。」 7: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/03/03(木) 19:26:52 ID:0eQ.HRUI ※夕方 男「ただいま。」 男「ほら、ちゃんと君のもとに帰ってきたよ。大丈夫。」 男「………」 男「あ。そうだ、暑くなかった? もうそろそろ、春も終わるね。」 男「窓を開けようか。ああ、いい風だ。わかる?」 男「気持ちよさそうだね。気に入ったかな」 男「うん。また窓は開けてあげる。」 男「……少し、寒いかな。っていっても、君にはわからないか。」 男「…………ううん。きっと、わかるよね」 8: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/03/03(木) 19:27:23 ID:0eQ.HRUI ※季節が経過して 男「大型連休か。君はどこかに行きたい?」 男「あはは。うん、君は家の中がいいかもね。」 男「…………」 男「でも、きっと君は海でも山でも川でも…花畑でも星空でも、なんでも似合うよ。」 男「一緒に、見に行きたい。そんな君を、見てみたいんだ。」 男「だから、だから僕ねーー…」 ヒュウウ……… 男「あ……風で、髪が。待って。」 9: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/03/03(木) 19:27:59 ID:0eQ.HRUI パタン 男「……髪が乱れちゃったね。梳かしてあげるから安心してね。」 男「……綺麗だね。やっぱり君はとても可愛い。大好きだよ……」 男「愛してる。」 prrrr 男「っ」ビクッ 10: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/03/03(木) 19:28:31 ID:0eQ.HRUI 男「あ……びっくり、した。電話か。」 男「ごめんね、待ってて。」 男「はい……。え? あ、はい、そうです。いえ……。」 男「…… そうですか。はい。」 男「……わかりました、その……いつまでに……?」 男「……ああ、ええ。わかりました。……はい、…はい。」 男「…はい、すぐにお伺いします……。」 pi. 11: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/03/03(木) 19:29:03 ID:0eQ.HRUI 男「ごめん。急に出かけなくちゃいけなくなったんだ。」 男「あは……いつもの電話じゃなくて安心してる。うん、君にはバレバレだね。」 男「えっと……ここで、待っててね。」 男「……帰ったら、髪を梳かす続きをしてあげるね。そうだ、花も買ってくるよ。」 男「大丈夫。……じゃあ、行ってくるね。」 バタバタ…… ギィ、バタン。 12: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/03/03(木) 19:29:37 ID:0eQ.HRUI ※夜 男「ただいま。今、帰ったよ。お待た……せ……?」 男「………………っ!!」 キョロキョロ 男「待って。何処?」 男「なんで……。 ……っ!!」 男「窓が……。っそうか、僕、鍵を………」 男「嘘だろ……?」 13: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/03/03(木) 19:30:10 ID:0eQ.HRUI 男「花も、買ってきたんだよ……?」 男「帰ったら……髪を梳かす続きをしようって言ったのに。」 男「さっきだって……君と出掛けるために、車の免許を取るために必要だったから行ったのに……。」 男「大丈夫だって………言って聞かせたのに………こんなの……。」 男「どうして………。」 シーン…… 男「……僕が遠くに行こうなんて思わなければ………まだ、君といられたのかな」 男「僕がやっぱり何処にも出掛けずに……君とだけ居れば……!」 14: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/03/03(木) 19:31:14 ID:0eQ.HRUI 男「…………っ」グッ 男「スー、はぁ。 ……違う。ごめん。僕のせいだよね。大丈夫。わかってる。それじゃいけないんだ。」 男「………でも……………っ。」 男「……」 男「……何処に行ったのかな……。」 男「ああ、そうか」 男「そうなんですね、ゼペットおじいさん。」 男「貴方と彼が女神様から授かった幸運を、僕たちも貰えたんですね。」 男「だって、彼女は居なくなったんです。」 男「きっと……魔法の力で動き出したんです。それだけ、ですよね?」 15: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/03/03(木) 19:32:21 ID:0eQ.HRUI 男「そっか……うん。なら仕方ない。」 男「女神様の魔法なんて人には言えないから……迎えに行けないよ。」 男「ああ、ごめん………迎えに来て欲しかったのなら……ごめんね…。」 男「…………っ、ごめん……」 男「ごめん……愛していてはいけないと、わかってたんだ。今のは言い訳だ。ごめん。逃げた。」 男「………せめて……素直に、あの電話で言うことを聞いておけば、こんなことには……。」ギリ… 男「スー、はぁ。………違う…そうじゃない。大丈夫…考えるな……。」 16: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/03/03(木) 19:33:26 ID:0eQ.HRUI 男「ああ……そうだ。まずは部屋を、片付けなくちゃ。」 男「…………………通帳まで、持ってったのか。」 男「……足跡。大きな、足跡」 男「………っ」グッ… 男「……彼女は魔法の力で本物になって、出て行ったんだ。そうだろう。そのはずだ。そう、僕たちは幸運を授かっただけ。」 男「そうだ、彼女は自分で出て行ったんだ。 ただ、僕が彼女にフラれただけの話なんだ。大丈夫……」 17: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/03/03(木) 19:34:43 ID:0eQ.HRUI 男「大丈夫…大丈夫…大丈夫…。」 男「……」グッ 男「~~~っ気にするな! 大丈夫だ! 」 男「違う……違う、違う、違う!!」 男「大丈夫なんだ!! ◯◯◯てなんかいない!! ◯◯◯たりしない!! そうだろう! 大丈夫だ!!」 男「…………」はっ 18: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/03/03(木) 19:38:06 ID:0eQ.HRUI 男「…………僕……何、言ってるんだろう。」 男「………泥だらけの部屋を見れば、一目瞭然だよね。 泥棒だ。彼女は盗まれたんだ…。」 男「…いっそ、妹の言うとおり。預けてしまえば…よかったのかな…」 男「そうすれば…彼女は…。 少なくとも、今頃、ひどい、目、に…は…・・・ っぐ」 うえっ、げぇっ! げぇっ!! 男「はぁ… はぁ・・・っ」 男「だめだ…。 いや、最初からだめだった」 男「家族の説得すら聞かずに、強情にこんな生活を何年も……どっちみち、続くわけなかったんだ。」 19: 以下、名無しが深夜にお送りします 2016/03/03(木) 19:40:26 ID:0eQ.HRUI 男「だけど……愛してしまったんだっ! 自分でも、どうしていいのか…っ!」 男「……………っ」 男「だめだ……君が居ないのが、辛くて……っ」 男「君の今の現状を……考えたりするのでさえ……耐えられない……っ」 ……スッ、カチャカチャ…… 男「………愛してたよ。愛してるよ。」 男「……………うん。大丈夫。僕ならもうすぐ、楽になる」 男「ああ。君といられた日々は、幸せだったな…。」 ザク。 ※おわり 20 :以下、名無しが深夜にお送りします:2016/03/03(木) 22:20:38 ID:0eQ.HRUI SS宝庫さんでもうまとめてもらってた。 コメ4であっさりと”君”の正体を見抜いてもらえて嬉しい。 21 :ID:0eQ.HRUI:2016/03/04(金) 01:12:00 ID:OpwGvllI 嬉しい。 宝庫のコメ8もその通りです。 なのでレス1で書いたのは男のことです。 注意書きとして曖昧ですみません。 参照:SS宝庫のコメント 4. 暇つぶしにきたななしさん 2016年03月03日 21:51 一番しっくりくるのは人形を好きになった人じゃないの? 8. 全部俺 2016年03月04日 00:18 愛していた人形を盗まれて自殺したんだろ。多分 以下、Twitterに記入したSSの説明です。 描写ゼロで書いたSS。内容は陰鬱。 年末にドールクラスタの友人にドールを推されて、 池袋volksまで見に行ったものの、あまりに可愛すぎて買うのをやめた理由です ……こんな未来が見えた。 描写長いって言われたので、 実験的に全描写をカットして、説明口調もなるべく省きました。 でもきっちりこれが「ドール」だと当ててきた宝庫の読者さんはすごいですね……。 確かにコレで分かってしまうなら、描写なんていらないんじゃね……? ※ちなみにドールを確定させる要素としては、 「ゼペットおじいさんと彼」というセリフです。 彼ってのはもちろんピノキオ、ゼペットさんはピノキオの作り手のおじいさんの名前です。 以上、説明ばかりで失礼しました。 |
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